発達支援つむぎ 府中ルーム
「発達支援つむぎ 府中ルーム」は、2016年5月にオープンしました。
全国135箇所(2020年8月現在)以上の保育所・児童発達支援事業所・子育て支援関連施設を運営するどろんこ会グループが開いた、児童発達支援事業所です。大人が決めた通りに子どもの活動範囲や内容を制限する従来の療育ではなく、子どもの「やってみたい」から広がる可能性を大切に、個々の発達段階と健康面に最大限配慮しながら「ホンモノの経験」ができる環境を提供します。
府中ルームにはお部屋が3つあり、個別指導やグループ指導が行われます。個別指導では一人一人の発達に合わせて、専門スタッフと1対1できめ細かく対応します。時には保護者にも入ってもらい、家庭での過ごし方の参考にしていただきます。
グループ指導では異年齢で8名ほどのチームを作り、運動・音楽・製作・畑・戸外などのいろいろな体験を通してお友達との適切な関わり合いを持てるようにお手伝いします。親子グループの活動もあります。
どろんこ会が特に重点をおくのは「ホンモノの経験」
府中ルームでは国立・谷保に畑を借り、週に1−2日ほど畑仕事をしています。(時期によって異なります)「子どもたちは土いじりをしているとき、表情が本当に生き生きしている!」と施設長の安達さんはおっしゃいます。
廊下にはいま育てている野菜たちがひと目で分かるように、写真が展示されていました。
つむぎには、カフェスペース「TSUMUGI CAFE」が併設されていて、利用者はもちろん地域の人も自由に利用することができます。
全面窓の明るいスペースで、コーヒーやお茶はなんと無料です。利用者でなくても子育ての悩みなどがあったら、気軽に相談に乗ってもらえますよ♪
府中ルームのスタッフは現在8名。保育士、臨床発達心理士、言語聴覚士、作業療法士、音楽療法士などの専門士です。
「つむぎ府中ルームの願いは、笑顔いっぱいの場所であること。笑顔のレシピを子どもたち、保護者の方、スタッフそして地域の方々ともに創っていきたい」と語る安達施設長の瞳は優しさと情熱にあふれていました。
私自身も週に1度ほど近所の自閉症のお子さんを預かることがあり、その中で対応に困ることについて尋ねたところ、施設長がその場で的確にアドバイスくださいました。そんなふうに当事者ではなくても、例えば身の回りに発達に関して気になるお子さんがいたら相談してみたり、発達障がいのあるなしに関わらず地域で子供たちを見守っていく…そういう世の中になって欲しい。つむぎ府中ルームはその拠点になるであろうと強く感じました。
取材日:2020年7月16日
Written by パプリカ
名称 | 発達支援つむぎ 府中ルーム |
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運営 | 社会福祉法人どろんこ会 |
場所 | 東京都府中市美好町1−22−9青島ビル2階 |
電話 | 042-306−7641 |
HP | https://www.doronko.jp/facilities/tsumugi-fuchu/ |
運営時間 | 9;00~18;00 |
定休日 | 日曜・祝日ほか |
定員 | 1日10名(合計) |
療育内容 | 専門スタッフによる療育 ・個別指導とグループ指導 ・発達を促すリズム体操(さくらさくらんぼリズム) ・体験学習(年4回) (例)国立はたけんぼでの馬ふれあい体験、磯沼ミルクファームでの乳搾りなど |
TSUMUGI CAFE
運営時間;9;30~17;00
定休日;日曜・祝日ほか
※コーヒー、紅茶などを無料でご用意しています。(セルフサービス)
※療育内容によってスタッフが不在の場合があります。
※専門スタッフによる子育て相談も受け付けています。お気軽にお問い合わせ下さい。
最終更新日:2020年7月22日