紙 よし村
大国魂神社の横にある紙店よし村。店内は重厚な太い梁が見え静寂さが保たれています。タイムスリップしたような錯覚の中には、かわいいポチ袋や洒落たメモ帳などのステーショナリーが並んでいます。
11代店主にお話を伺いました。
和紙はワインと同じで、熟成される“いきもの”だとか。草から作り、細胞の水分を引き締め成熟していく和紙。その管理にも細心の注意を払うため「よし村」の建物も外側のコンクリと断熱材、そして内側には丸々一軒の木造家屋を建てるような3重構造になっています。上質な和紙は100年もつそうです。
都内では和紙の問屋が姿を消し、県外から和紙をもとめここ「よし村」まで足を運ぶ人もいるそうです。また、外国のホームステイへのおみやげにも喜ばれるとか。
しきたりなどにも詳しく、御祝儀袋を選ぶ際には、聞けば応えてくれるので、頼もしい限り。 コミュニケーションを「『むだな贅沢』を楽しむ余裕が本当の贅沢」と、ご主人は気骨ある、まっさらな府中人でした。
実は以前、家の一角の壁紙を張り替えるとき、和紙を使ってみようと都内を探し回りましたが、思うような色が見当たりません。ふと、いつも前を通り過ぎるだけの「よし村」に立ち寄ってみたところ、品ぞろえの多さに驚きました。欲しかった深い色の和紙にも出会え、地元のよさを再認識させられました。また、子供が一堂に集まるお正月。お年玉は親戚と前もって示し合わせ金額を決めています。金額で勝負しないぶん、印象に残るポチ袋をあげようと年末は「よし村」さんを覗きに来ています。
written by ルッコラ
名称 | 紙 よし村 |
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住所 | 府中市宮西町2-17-2 |
電話 | 042-361-2022 |
営業日 | 9:30~18:30 |
定休日 | 日曜日ほか不定休あり |
最終更新日:2019年5月1日